マルコ・ファンバステン
(Marco Van Basten)
1964年10月31日生まれ

1964年10月31日オランダ・ユトレヒト生まれ、蠍座。2006年現在オランダ代表監督。190センチ近い恵まれた身長、スピード・テクニック・パワー・決定力・メンタル等、ストライカーが持つべき要素の全てを保持した選手。1988年ヨーロッパ選手権では、準決勝対ドイツ戦で、決勝点となるスライディングシュートを、決勝戦の対ソ連戦では、伝説となるジャンピングボレーシュートを決め、20世紀最高のシュートと称賛されています。

　1987年からはACミランに所属し、同国出身のルート・フリット・フランク・ライカールトと共にオランダトリオと呼ばれ、当時、世界最強とされグランデミランと呼ばれたチームの偉大なストライカーとして君臨、ミラニスタには「神は8日目にマルコを創造した」とまで言わしめた。

　プレイスタイルは、長身ながらも器用な足下、自分にマークを寄せ付け、他の選手を生かす。オフサイドをかいくぐり、得点を決める。両足はどちらも正確さを保持し、長身も相まって、左右の脚とヘディングで多くの得点を決めるた。下がって、ボールをもらいラストパスを出すことも出来、フォワードでありながら、パッサーも出来た。

　1988・89・91年には欧州最優秀選手賞（バロンドール）を獲得、獲得数では、ヨハン・クライフ、ミシェル・プラティニと並んで最多タイ記録。ヨーロッパチャンピオンズリーグでは、1試合で4得点を決めている。

　度重なる怪我により、1995年に若くして、現役を引退。引退セレモニーでは、多くのミラニスタがサンシーロに詰め掛けた。

　監督しては、2004年8月にオランダ代表監督に就任、監督としての実績のないファンバステンが就任することには、多くの疑問が投げ掛けられたが、ワールドカップ予選では、チェコ・ルーマニアと同組という「死のグループ」を10勝2分けという圧倒的な成績で通過し、日韓W杯の悪夢を払拭した。

　印象に残るプレーでは、1988年ヨーロッパ選手権決勝のソ連戦で見せたシュートは伝説とも言われるワンプレーだった。左サイドからのクロスに走り込み、ダイレクトボレーで自分とは対角のゴールに豪快にたたき込む。しかも、ドライブがかかっていたため、キーパーが防ぐことは不可能だった。

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